アイデアがないと起業できないというのは間違った認識です。むしろ中途半端なアイデアが起業の成功を遠ざけてしまいます。
起業をどうしても成功させたいなら、アイデアよりも、必要なスキルと知識を身に着けるように活動しましょう。
そこで今回は、2016年にフリーランスになり、2018年から法人経営を行う運営者が、アイデアはないけど起業したい人向けに役立つ情報を解説します。
- アイデアがなくても起業できる理由
- アイデアよりも起業に役立つ4つのスキル・知識
起業に役立つ具体的なスキル・知識まで解説しているので、起業を目指している方にはおすすめの内容です。是非最後まで読んでくださいね。
起業したいけどアイデアがない!それでも起業できる理由
はじめに結論をいうと、アイデアがなくても起業、特にスモールビジネスはできます。
むしろ、うまくいきそうなアイデアを思いついている方が危険で、アイデアが無いよりもよっぽど失敗するリスクが高くなります。
とにかく起業したいと焦る気持ちは抑え、成功する確率の高い手段をとりましょう。
中途半端なアイデアは失敗するリスクを高める
「これなら絶対に流行る!」と自身が確信していても、大半のアイデアは、考えが不十分だったり、戦略に乏しかったりします。
もっといえば、二番煎じだったり、ブルーオーシャンの場合でも、市場規模が小さすぎて価値がないと先駆者が判断している可能性もあります。
思い付きや中途半端なアイデアで開業しても軌道にのるはずがありません。起業5年以内に80%のビジネスが廃業し、10年以内に96%が廃業するといわれている通り、自身のアイデアで上手くいく確率はかなり低いのです。
売る力があればアイデアがなくても稼げる
起業を成功させるためには、当たり前ですが売上を立てて、収益を安定させる必要があります。
そのために必要なのは、アイデアよりも、商品を売るための仕組みを作り(マーケティング)と、商品を売る(セールス)力です。
アイデアがないと商品開発ができずに、その後のマーケティング、セールスの活動に繋がらないように思えます。
しかし、これだけ沢山の商品があふれる世の中において、自身のアイデアに基づいた商品をつくるのは必須ではなく、マーケティング力とセールス力さえ身に着けてしまえば、人の商品を売って収益を得ることができるのです。
そういった、アフィリエイター、ブローカー、代理店の仕事スタイルが起業初期にはおすすめでしょう。
あくまで起業初期の話です。事業を拡大していくフェーズにおいては、自社商品が必要になります。
代理店スタイルでマーケティング力とセールス力を磨きながら、並行してアイデアを練り上げていくといいでしょう。
成功確率の高いことをマネする
起業経験がない人間が、自身のアイデアでヘタに自己流で突き進むよりも、既にうまくいっているテンプレートに沿って真似をしたほうが成功の可能性は高まります。
「成功したいなら徹底的にパクれ!」と、ビジネス系の教材や自己啓発本、セミナーなどでよく使われ、徹底(Tettei)的に(Tekini)パクる(Pakuru)の頭文字をとってTTPなんて造語も存在します。
成功の確率を上げるためには、自分のスタイルやプライドは捨て、メンター(助言者)の真似をするところから始めましょう。
ただし、真似をするメンターを間違えると上手くいかないので、センターの選択は慎重に行いましょう。
上場や年商数十億を目指すならアイデアがないと難しい
アイデアが不要なのはあくまでスモールビジネスの話で、上場や年商数十億の規模を目指すならアイデアは必須です。
あくまでアイデアが不要のビジネスは、先行者の真似事や代理店ビジネスにすぎません。
オリジナリティなく大きな成長はあり得ないので、そこまでを目指すならアイデアを実現する方法を考えましょう。
選択肢として、まずはアイデア不要のスモールビジネスからはじめ、内部留保を増やしながら機会を伺うというのもありです。
大きな挑戦に必要な経験、スキル、資金を起業して準備しておくと、大きな失敗のリスクも下がります。
アイデアよりも起業に役立つ4つのスキル・知識
前述のとおり、アイデアが無くても起業はできますが、次に紹介するスキルや知識は企業において必須です。
- マーケティング力
- セールス力
- 商品選定力
- 税金・法律に関する知識
それぞれについて、解説します。
マーケティング力
マーケティング力とは、商品を売るための力をいいます。主にデジタルマーケティング領域とリアルマーケティング領域に分けられ、商品の特徴に合わせて相性良い手法が変わります。
マーケティングの種類(一部)
デジタルマーケティング | オフラインマーケティング | その他 |
---|---|---|
SEO(SEM) | 販促物ポスティング | CM |
WEB広告 | 販促物サンプリング | 書籍・電子書籍 |
SNS | 電話(テレアポ) | プレスリリース |
動画 | 展示会 | |
メルマガ・公式LINE | 屋外広告(OOH) |
事業を拡大するためには、あらゆるマーケティング力を身に着ける必要がありますが、無料ではじめられるものから優先するといいでしょう。
特に、SEO・SNS・テレアポは、時間をかければ身に付くスキルのため起業前に勉強しておくと、起業した際に役立ちます。
セールス力
セールス力は、商品を売るための力です。オンラインセールスとオフラインセールスに分けられ、マーケティングや商品の特徴に合わせて相性のいい手法がかわります。
- オンラインセールス:ネットを活用した販売する手法。WEBコンテンツ、ECサイトなどで商品を販売する
- オフラインセールス:顔を合わせて販売する手法。対面、オンライン会議などで商品を販売する
オンラインセールスは、WEBで商品を探している世界中の方を対象にセールスできる反面、お客様の信用を得るのが難しいなどの理由で商品が売れにくい傾向にあります。
一方、オフラインセールスは、対面で商品をPRできるため、お客様の信用が得やすく商品が売れやすい傾向にあります。ただし、自身の活動時間・体力には限界があるため、セールス人数に限界があります。
以上を踏まえ、起業において重宝するのはオンラインセールス力です。WEBを使えば商品が勝手に売れる仕組みを構築することができます。
オフラインセールスは、どこまでいっても足で稼ぐ活動を続けなけれなならず、売上は自身の活動量に依存し続けます。仮に体調不調などで活動できないと、全く収益が上がらないためリスクが大きいといえます。
起業を目指すのであれば、オンラインセールス力を身に着けるため、WEBで商品を販売する「WEBライティングスキル」を学ぶことをお勧めします。
商品選定力
商品選定とは、販売する商品を選ぶ力です。どんなにマーケティングとセールスに長けても、商品選定を間違えると収益から遠ざかります。
商品選定の際には、次のポイントに気を付け、収益性が高く、難易度が低い商品を見つけるといいでしょう。
収益性に関わる項目
- 商品の単価
- 商品の成約率
- 報酬の還元率
難易度に関わる項目
- 商品のジャンル
- 競合
- 社会的な評判・イメージ
重要なのは、売りやすく報酬が高い商品を選ぶことです。例えば、同金額の化粧品でも、還元率が10%のもの、30%のものなど商品によって還元率が異なります。
難易度を無視するならば、還元率の高い商品が当然おすすめです。
まだ販売する商品がない場合は、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)を使用して商品を選定するといいでしょう。
ASPをはじめて利用する方は、日本一のASP「A8.net」を試してみてください。上場企業のASPサービスなので、安心して使えるのも魅力です。
また、社会的な評判やイメージは売りやすさに大きく影響します。例えば、どんなに商品が良くても、MLM(マルチレベルマーケティング)はイメージが悪くセールスの難易度が高いです。
税金・法律に関する知識
起業する際には、税金や法律に対する一定の知識が必要です。
個人事業主でかかる所得税・住民税、法人の法人税・法人住民税をはじめ、どれくらいの税金がかかるのか計算しながら経営をしないと、予想以上の納税が強いられ首が回らなくなる可能性があります。
節税のための経費も、正しく計上しなければ追加徴税が求められる可能性があり、知識なしで経営は困難です。
また、意図せず法律違反をしてしまう可能性もあるため、法律の一定の知識も必要です。
特に、美容関係の商品や金融関係の商品を扱う場合、薬機法や金融商品取引法などの法律に準拠しなければなりませんので注意しましょう。
まとめ
今回は、起業したいけどアイデアがない方に向けて、アイデアは必要ない理由を解説しました。
中途半端なアイデアは起業失敗のリスクを高めるため、成功確率の高いことをマネすることから始めるのがおすすめでした。
また、起業において必要なのはアイデアではなく、次のスキル・知識でした。
- マーケティング力
- セールス力
- 商品選定力
- 税金・法律に関する知識
自分のアイデアで成功したいといったこだわりを捨てるのは勇気がいることです。
しかし、自分のアイデアで成功することよりも、成功することのほうが重要なため、こだわりやプライドを手放すといいでしょう。